今回は皆さんに地理の魅力を知ってもらおうと思い、国境線についての話をしたいと思います。
国境線とは名の通り国と国の境目のことであり、定められ方には2種類あります。
1.人為的国境
経緯線を利用した国境で、自然物に関係なく直線になっているのが特徴です。
代表されるのがアメリカとカナダの西側の国境線で、北緯49度線が境になっています。
また、アフリカやアラビア半島でもよくみられますが、これらは過去、植民地として支配していた国々によって民族、文化、宗教の分布を無視して引かれたものが多いです。
そのためにこれらの地域では民族間、異宗教間の不和による対立、紛争が今でもたくさん起きています。
2.自然的国境
海や川、山脈などの自然物を利用した国境で、文化や民族、宗教の境目にもなっていることが多いのが特徴です。
代表されるのがチリとアルゼンチンの国境で、アンデス山脈が境になっています。
また、ヨーロッパ北部は平坦な地形が主なので、川によって定められた国境が多いです。
ライン川に代表されますが、国際河川として水運が盛んな河川が多いのも特徴ですね。
私は南アメリカの国境が大好きです。多くの国境が自然物で定められていて、また国境が文化的、社会的な境目にもなっている場合が多く、南アメリカの民族分布、宗教分布といった主題図と地図を比べて見るたびに感動します。
地図で見ているうちはただの線にすぎませんが、1本1本に必ず意味があって、時に美しい自然物でもあり、時に争いを引き起こすきっかけともなります。
なんだか奥深い世界だと思いませんか?
今地理をやっている学校がどんどん減っているそうなのですが、もっとたくさんの人が興味を持って勉強してくれればいいのにな…と思う今日この頃です。
河合塾マナビス黒川校
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